[book] 2013年1月~2月の読書

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最近自分が思っている以上に書評を書くのが下手だと気づいた。
買ってる本の紹介についてはAmazonで購入したときに書いているので、実際読んだ感想をちらっとだけ書きます。
ちなみに買ったときにはAmazonへのリンク(と言う名のアフィリエイト?クリックされたことないけど)を張りますが、こちらには張らないことにします。

1月~2月で読んだ本は11冊。
9週間で11冊なので読むスピードは割とよいと思う。
ちなみに速読などはできません。

竜馬がゆく(一)~(八)
今年はじめの課題図書。
それまでどちらかと言うと佐幕派だったのですが、これを読むと尊皇派になる気持ちはよく分かります。
それだけ尊皇派の人々がこれでもかと言うくらい魅力的に描かれています。
四巻以降徐々に歴史に忠実になっていく、とどこかに書かれていたが、恐らく坂本龍馬という人物が徐々に歴史の表舞台に出てきたからだと思う。
それまではほぼ語られない歴史の中で自由に竜馬を動かしてきたが、徐々にその自由度が失われ、序盤では活き活きと描かれた(架空の)人物たちもその登場機会を奪われてしまっていった。
歴史の裏側の部分が見たかった気もするけど、あまり横道に逸れるとだれる。
その絶妙な部分を竜馬の軽快さで乗り切ったよい作品だと思う。
ここから徐々に「余談」が挟まれていったのかと思うと、変なところで感慨深かった。

小説 仮面ライダーファイズ
平成仮面ライダーのノベライズ。
元々「仮面ライダーファイズ正伝 ―異形の花々―」として出版されていたものに書きおろしが追加されたもの。
がしかし、正直この書きおろしは不要だったと思う。
テレビ版もその後の登場人物を暗示させる「もやっとした」結末だったのだが、個人的にはあの終わり方でよかったと思っている。
特に本作のエピローグは(そこまでの話の流れや登場人物たちの関係が)異なるとはいえ、テレビ版の結末に対する答えの1つのように思えるのである。
そう思えるだけ、書きおろしが蛇足に思えてならなかった...。ちょっと残念。

僕はしゃべるためにここへ来た
フジテレビアナウンサー笠井信輔氏による、東日本大震災時の取材記録。
私は正直、マスコミはあまり好きではないのです。
特に最近は、言葉尻ばかりを追いかけてみたり、微に入り細を穿つ批判、「だから何?」という思考のない、垂れ流しのような報道に辟易したりします。
震災のときも、電力の非常事態の際には「テレビ局が24時間報道し続ける必要はあるのか?」と思っていました。
(これは今もあまり変わりませんが...)
私ですらそう思うのだから、実際その批判を受ける彼らが「そう思われている」と思わないわけがない。
どのように被災地を報道していくか、被害の様子を伝えていくか。かなり苦悩し、苦労している様子が伺える。

こうした悲惨な映像の一つひとつを伝える事が、人が手を差し伸べる募金などの行為につながると信じて取材を続けていた。 (本文p.41)

彼らの報道はこの一言につながっているのだと思う。決して「功名心」がなかったとは言っていない。そういったある意味汚い面も素直にさらけだしている。
惜しむらくは気になってしまうくらいに誤字が多かったこと。速報性があるものではないので、編集側で推敲してほしかった。

ミナミトノミナモト。
こちらは元フジテレビアナウンサー中野美奈子さんの本。
現在アカデミー賞の件でいろいろ話題になっていますが...(苦笑)。
彼女のアナウンサーという仕事、結婚、出会った人々、そしてシエラレオネについてのエッセイ。
決して文章は上手ではなく、「ブログか?」と言いたくなるような言葉で綴られているが、それも彼女だと思えばそれほど気にならない。
(多少こっぱずかしいところはあったが...)
彼女を形成し、そして転機を与えた様々なことについて語られているのだが、どうも軽く、薄く感じてしまう。
これからより広い世界で様々な人と出会って行き、彼女の見識を深めていくのだろうか?
少なくともシエラレオネの状況を現実に見て、それに対して行動しようとしている彼女に対して、同学年として応援しております。

3月・4月はある程度の縛りを設けつつも、いろんな本を読んでいこうと思います。