りゃうけのブログ。

私の会社のPCはいわゆるシンクライアントというやつで、遠隔のサーバーにログオンして作業をする。
だから、手元にあるクライアント端末は記憶領域をがっつり潰したLinuxである。
また、共同で使用するため、かなりのポリシーを適用されている。
そのため、通常のWindows（会社で使用しているOSはServer 2003 R2）では「日付と時刻のプロパティ」で開けるカレンダーも「設定ができない」ためロックされている。
普段自分の席にいるときは卓上カレンダーがあるので便利なのだが、別の拠点で作業している場合などは結構面倒。

ということで、会社用のカレンダーアプリを作ってみた。
要件は以下の4つ。
1. できるだけ軽く（light-weightで）作ること
2. できるだけ面倒くさくないこと（あまり時間もないので）
3. 無料で作ること（家にあるのはVisual StudioのExpress Editionのみ）
4. Windows Server 2003 R2でインストールなしに動くこと

1.については常駐アプリという性格上、処理にリソースがかからないこと。
2.はまぁ、MFCの仕組みとか作法とかあまり考えなくてもいいものを。
3.はこれを作るのに開発環境を買いました、というのは本末転倒なのでそうでないように、と。
4.は一番重要で、運用側に迷惑かけずに自分の環境を便利にするための方法を。

ということで、VB2010（Express）と.NET Framework3.5で作ることにした。
見た目はWindows7のカレンダー（右下の日時をクリックするとオープンするもの）を目指していたので、それに近いものを。
最初カレンダー部分は手動で作らないといけないのかなと思ってうんざりしてたら、MonthCalendarというコントロールがあって安心。
...というか、これを貼りつけるだけでカレンダー完成Σ(ﾉ∀`*)ﾍﾟﾁｯ
あとはどちらかというと、常駐アプリとしてタスクトレイでどう動かすとか、起動時はどうやったら非表示にするかなどを考えて作成。
結局相棒スペシャルを1本見るくらいで作れました。

昔は数万円払って高い開発環境を買っていましたが、今はある程度の機能なら無料で作れてしまう。
いい時代になりましたな。

件のカレンダーは明日以降会社で使ってみて、使用に耐えられるようなら必要としている人にあげようかと思います。
まぁ何の連携もしないシンプルすぎるカレンダーですが...。

ちなみに↓がWindows 7での表示結果。ほとんど標準のカレンダーと同じ。


こちらはWindows XP（画像は正確にはXP mode）で表示した結果。まぁXPぽいと言えばXPですけど...。